差し押さえは、なんらかの支払い義務を怠った際に債権者が債務者の財産から未払い金を回収する為の手段です。
よくあるパターンとしてはキャッシングなど借金返済が滞った場合や、税金を滞納しているケースがあります。

現在こうした返済や支払いを滞納している方、あるいはすでに差し押さえの通知を受けてしまっている方は、こちらの記事を参考に対処してみてください。

差し押さえされるとどうなるか

困る男性

差し押さえが実行されると、給料の一部や財産を回収されてしまいます。
また、差し押さえされてしまうとあなたが借金をしていたり未払いの税金があることは、勤務先にも知られてしまいます。

差し押さえの対象となるもの

給料

給料

あなたが働いていて給料を受け取っている場合、まず給料が差し押さえられます
ただし、給料全額を差し押さえられてしまったら生活することができなくなります。
ですから、給料の差し押さえには上限金額が決められています。
原則的には給料は1/4までしか差し押さえることができないことになっているのです。

預貯金

通帳

預貯金の差し押さえは、差し押さえが執行された時に口座に入っている金額のみが対象となります。
口座そのものが凍結されたり使用できなくなるということは、通常の差し押さえではありえません。

また、口座に入っている金額の一部を差し押さえられた場合は、残りの金額については自由に引き出すことができます。
もしも差し押さえ金額より口座の残高が少なかった場合は、全額差し押さえとして引き出され、通帳には「差押」と記載されます。

不動産

不動産

土地や建物を所有していた場合は差し押さえの対象となります。
差し押さえた不動産は、公売にかけられて売却され、その金額が滞納している支払いに充てられます。

その他

現金や不動産以外にも差し押さえが可能なものがあります。
貴金属や骨とう品などがその対象です。
基本的に生活に必要なもの(衣類や家具、最低限必要な家電など)は原則差し押さえの対象外となります。

勤務先へ知られてしまう

悩むサラリーマン

差し押さえを受けると、給与も対象となるので自動的に勤務先にも差し押さえを受けた事が知られてしまいます
ちなみに給料を差し押さえられる場合、勤務先に裁判所から債券差押命令が届きます。
これにより会社に事実がばれてしまうのです。
会社からは借金または税金滞納をしていることが知れてしまって恥ずかしい思いをします。
そうならないように事前に対応しておくようにしましょう。

信用情報への登録

税金滞納に関する情報は関係ありませんが、借金や支払いに関する差し押さえとなると、その情報は信用情報に登録されてしまいます。
※そもそも差し押さえになるまで滞納している時点で信用情報へ登録されていると思いますが…

信用情報に金融事故が登録されてしまうと、その後ローンを組んだりクレジットカードを作ることが難しくなってしまいます。

遅延損害金

差し押さえを受けて預貯金や財産から支払いを済ませることができても、それだけでは終わりません。
支払いや返済の期限を超えてしまっている分、遅延損害金を支払わなくてはなりません。
遅延損害金は支払いが遅れれば遅れるだけ増えてしまうので、できるだけ早めに対象する方が良いでしょう。

差し押さえの流れ

金融機関などからの借金と税金滞納では差し押さえまでの流れが違います。
ただ、それは債権者側の手続きの流れの違いなので、債務者側はそんなに違いはありません。

1.電話や督促状による連絡
2.差押え予告書による通知
3.差押え

ただし、「2」については税金の滞納の場合通知がなく、いきなり差し押さえとなります。

差し押さえを避けるには

回避する

差し押さえを回避するには、必ずしも全額即時返済しなくてはならないということはありません。
重要なのは支払いの意思と実際に支払いを少額でもいいから行うことです。

金融機関からの借金でも税金でも、とにかくまずは相手と相談しましょう。
そして、支払い期限の猶予をもらうまたは分割での支払いなどを検討してください。

納税の猶予を得る為には必要な書類の提出など手続きが必要となることがあります。
詳しくは税務署に問い合わせてみてください。

税金滞納による差し押さえの対処法

税金

税金滞納の場合、支払い期限を延ばしてもらったり分割での納税を行えることがあります。
ただし、生活困難者ですぐに支払いを行うことが難しい場合や、きちんと支払う意思を認めてもらう必要があります。

債務整理による差し押さえの対処法

借金の返済が困難となった場合には、債務整理(任意整理、個人再生、自己破産)を行うことがあります。
債務整理を行うと資産の差し押さえを受けてしまうからという理由でなかなか債務整理に踏み切れない方もいます。

しかし、借金の返済が困難な状況のままいつまでも時間を過ごすのは賢明ではありません
債務整理といってもいろいろな方法がありますので、必ずしみすべての資産を差し押さえられるわけではありません。
債務整理をするかしないかも含めて、まずは専門家に相談をしてみてどうするのがベストか、アドバイスを受けてみることをお勧めします。

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債務整理とは

養育費未払いによる差し押さえの対処法

嫁と子供

離婚して養育費の支払いをしている方で、支払いが滞ってしまっていて差し押さえを受ける場合があります。
これを避ける為にはとにかく相手と話し合いをして解決することです。
差押えになるケースは大抵相手からの連絡に応じずにいた場合です。

もし、支払いが困難であれば支払い額を減額してもらう、あるいは分割での支払いを希望するなど方法はいろいろあります。

困ったらまずは専門家へ相談しましょう

弁護士

差し押さえをされるまでには、ある程度の時間が必要です。
そうなってしまう前に何らかの対処をすれば、差し押さえは受けずに済みます。

特に借金の返済が困難になってしまった場合は、一人で悩んでいても何も解決しません。
初期費用なしでも相談できる弁護士事務所へ相談して、借金問題解決の方法を見つけだしましょう。